男鹿山塊 大蛇尾川 2010/7/24-25

沢登り

◆2010.7.24(土)~25(日)

◆塩原 大佐飛山 大蛇尾(おおさび)川 西俣

◆ メンバー
S藤敦子、S藤勇、T山友雄、S田務、S藤英明、S口光恵
長くて、厳しくも、美しい沢でした。

◆ 野岩鉄道会津鬼怒川線の「上三依塩原温泉口」に泊まる。

横川牧場に一台停めて、湯宮に向かう。これって土日で戻れるの?ってくらい凄く長い距離を移動する。

酷いガタガタの林道の終点に車を置いて蒸し暑い中を歩き出す。

途中、「不思議沢」という不思議な名前の沢があった。沢は極めて美しい。

北海道のピリカヌプリのヌビナイ川を彷彿とさせる。

グリーンではなくブルー・・コバルトブルーの流れと清冽な滑床が延々と続く。連日の雨で水の量は多く、かなりの迫力。

大滝上までの予定だったが、ヤギ滝でハーケン打って振り子したり、結構、苦労して、次の斜瀑では、英明リードも、残置の浅打ちボルトが予想通り飛んで墜落、アングルを打って再度登る・・一歩・・立ち上がるも、その上の錆びた軟鉄ハーケンがスッポ抜けて再び墜落。

水没したが泳いで戻る。巻くにも巻けそうにもない地形に難儀するが、ザイル2ピッチで右の悪いルンゼをきわどくトラバース、なんとか抜ける。
予報どおり、暗雲とともに雷ゴロゴロ、夕立ちになる。次第に目が開けていられないくらいの大粒の雨になる。

いい具合に土手状を見つけてタープ工事とテント設営。なんとか寛ぐことができたが、楽しみにしていた焚火はできない。

気がつくと沢はコーヒー色の濁流、水は汲めない。しかたなし、タープに溜まる雨水で一晩を凌ぐ。

テントの中でS田さんレシピの焼鳥丼で楽しく宴会。

深夜から星空。朝、まだまだ水量が多い沢を辿って大滝に至る。大滝は水が多過ぎて登る雰囲気ではない。

記録では右も左も行っているが、かなり下ったところから左にルートをとる。

ザイルを使わずに(下りで補助的に出したが)うまいことジャスト落ち口に出る。巻きには1時間弱かかる。

もう難所はない筈だが、まだまだ延々と長い、時々滝や釜も出てくる。ウンザリする頃、たいした薮もなく、炎天下のひょうたん峠に出る。
下山は、根曲がり竹の密薮になる。

GPSがなければルートはわからない。ここは300名山の男鹿岳に向かう人たちがずいぶんと遭難しているという曰くつきのルートなのだそうだ。

極端な屈曲ルートにウンザリして、ショートカットすると次第に薮も減るが、こんどは雹混じりの激しい雷雨になる。ヘトヘトで林道に出る。

もう夕方だが、まだ林道を2時間も歩かなくてならない、と覚悟した頃、牧場の軽トラが現れる。牧場に停めていた私たちの車が気になって、もしやと思い探しに来てくれたとのこと。荷台に乗せて貰って、あっという間に牧場に帰る。

車を取りに湯宮に戻るも、ガタガタ林道で車がパンクして大変だった。とはいえ、なんとか全員無事その日のうちに帰宅できた。

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