念願の会越国境、未丈ヶ岳から毛猛山までの縦走をしてきました。

会津朝日や村杉半島から眺めると、未丈は真っ白な鳥が羽を広げた様な優美な姿。

対照的に毛猛は荒々しいピークを連ねる峻峰です。

今年は、豪雪のせいか藪が少なく歩き易かったのですが、反面、ナイフ状や急雪壁が繰り返し現れ、何度もザイルを出すことになりました。

 

・2011年4月29日(金)-5月02日(月)

・会越国境 未丈ヶ岳-毛猛山-六十里越

◆4月29日(金)<奥只見丸山スキー場-未丈ヶ岳 晴れのち曇りのちアラレ>

リフトを2本乗り継ぎ、広大な雪原を経て、未丈ケ岳へと向かう。ナイフリッジや雪庇の乗っ越しに神経を使う。次第に天候が悪化して、視界がなくなっため、と、早く宴会をしたいが故に、かなり早いが未丈の山頂にテントを張る。

◆4月30日(土)<未丈ヶ岳-1100m 曇り時々小雨)>

未丈から先の赤柴山は登りも下りも痩せた急雪壁となっていて、ザイルを出す。赤柴山からは、かつて訪れた会津朝日~丸山~会津駒、村杉半島の全容、長大な60m道路も見える、振りかえると平ヶ岳や荒沢岳、越後三山の眺めが素晴らしい。眼下には、これもかつて遡行した赤柴沢や滝ノ沢もよく見える。翡翠(ヒスイ)のように輝く奥只見ダムの向こうには燦ヶ岳の双耳峰が聳えている。

◆5月01日(日)<1100m~毛猛岳~1330m 雨、強風のち曇り>

早朝から雨と強風のため停滞。ヒマつぶしにクイズ大会などをしていたが、10時頃からガスが晴れて雨も止んだため出発する。しかし風は強い。気持ちの良い雪尾根を歩き、ヤブを漕いで「岳人マイナー12名山」のひとつの毛猛山に登る。毛猛山は、その名のとおり猛々しく重厚で燻し銀のような魅力ある山だ。細い雪尾根で繋がる百字ヶ岳や太郎助山もいつか登ってみたい山だ。夜は暴風雨となり、テントが飛ばされそうで、恐ろしくて一睡もできない。フライが破れ、外に置いていたコッヘルも飛んでしまう。

◆5月02日(月)<1330m~前毛猛山~六十里越~田子倉駅 濃霧、曇り>

ガスの中、複雑なルートファインディングが難しい。今日も雪壁のアップダウンと落ちたら死んでしまいそうな痩尾根の通過に神経を使う。前毛猛に登って、藪を避けて派生尾根を下るが、沢への下降が急雪壁になってしまう。降り立った沢は雪で埋まっていて、難なく国道に出ることができた。ところが、この時期、例年、開通している国道252線は残雪で不通・・期待していた六十里越トンネルの出入口も閉鎖されている。しかたなし、六十里越まで登り返すことにする。豪雪のためルート不明瞭のなか、GPSを頼りに、峠までは、なんとか辿りついたものの、只見側へのルートがまるで判らない。雪庇を飛び降りて、眼下に見えるスノーシェッドの屋根らしき建造物を目指して、またまた急雪壁を下降する。地図で見る限り、送電線のクロスラインがトンネルの出口のはず・・一か八かの判断だった。そして、助かった!やはり、それはスノーシェッドだった、無事に国道に降り立つことができた。「小躍りする」とは正にこのこと。国道を2時間歩いて田子倉の駅に出る。