黒部湖スキー横断
マヤクボ沢~大スバリ沢~黒部湖 ~御山谷~国見谷

■メンバー
K岡T志、Y沢T久

■タイム
○4月3日
日向山ゲート下4:40-扇沢6:25-マヤクボ出合7:40-スバリ岳12:30-大滝上14:30-黒部ダム湖畔16:00

○4月4日
ダム5:30-鬼岳・龍王岳コル9:40-水谷出張所12:40-立山駅15:45

 

■ 4/3
前夜七倉荘泊。タクシーで日向山ゲート下1kmほどの工事地点で下車。単独でザラ峠越えを目指すM平さんと一緒に歩き出す。Y沢-K岡組は、途中から除雪されていない林道を、スキーで進む。扇沢から針ノ木雪渓、ガスが出ていて、視界が悪いが、雪は締まっており、早いペースで進める。

M平さんと別れてマヤクボに入ると、上部で雪が不安定になり、斜登行すると足下から雪が流れる。ピットチェック。5cmと15cmに弱層、さらに90cmには融解凍結層の上がウィークインターフェース(コシモザラメ?)で、切り出した雪柱が動き恐ろしい。右手の疎林の尾根にツボ足(アイゼンピッケル)で逃げる。急にペースダウン。天候は回復して展望が良い。

スバリ岳山頂から大スバリ沢へスキーでドロップ。最上部は、クラストの上に薄いウインドスラブが乗り、安定していたので、これを拾いながら滑るが、途中から全面アイスバーンになり、非常に不安定な姿勢でアイゼンに履き替え。肩の緩傾斜地から再びスキー、中間部はパウダー気味で楽しめる。大滝は左から巻いてルンゼを滑走、その先の小滝もやはり左から越える。黒部湖畔でツェルト泊。

■ 4/4
快晴の朝。まず黒部ダムに乗る。最初緊張したが、安定していた。
御山谷へは、昨日スバリ岳からの偵察通り、中州から楽に取り付くことができた。以後、徐々に広がる白い斜面をハイスピードで登行。昨日の大スバリ沢の状況からルートは国見谷に変更し、ダムから3時間ちょっとで鬼岳龍王岳コルへ到着。白山が見える。

出だしはアイスバーンのため、アイゼンで100mほど降り、雪が乗ってきた時点でピットを掘るが、やはり凍結融解層の上のなじみが良くない。上に載る雪は厚いところで70cmほど。確信が持てないため、更に標高100mほどアイゼンでそっと下降。傾斜が落ちたところからスキーを履く。国見谷は広く、この時期スキーに絶好。ザラメを快適に滑る。小滝を左から巻き、湯川谷本流に合流、M平さんの楽しげなシュプールが目に入る。

堰堤が出てくると楽しい滑りは終わりで、ルーファイが難しい。右往左往しながら、結局M平さんのトレースを追わせてもらう。恐い堰堤のハシゴ下降、長い長い林道のクロカン(パスカング)は、やはり一般的ではない。立山駅はまだ雪の中であった。(2004年4月に歩いた軌道は、メンテされておらず、全く通れる状態ではなかった。)それでも恐い堰堤のハシゴ下降、長い長い林道のクロカン(パスカング)は、やはり一般的ではない。立山駅はまだ雪の中。入浴後、地鉄に乗り、富山へ向った。

■ 所感
・大スバリ沢へのドロップはやや安易だった。せめて腰にピッケルをさして滑走する慎重さが必要だった。三浦大さんの姿勢に納得。
・凍結融解層の上のウィークインターフェース(コシモザラメ?)、大変恐ろしいです。これからどう変成して落ち着くのか、あるいは高温時に落ちるのか、想像できません。今後も慎重な行動が要求されるのではないかと思います。