昨日、杓子双子尾根上部で雪崩があったので
簡単に報告します。

(以下、写真と文)

杓子双子尾根、3/14正午、ジャンクションピーク直下、標高2550m地点南東面の雪稜上で自身のトリガーによるスラブアバランチ・サイズ2が発生しました。尾根上で少し体をもっていかれましたが、反転してバイルで制動でストップ。雪崩は両サイド(杓子沢と長走沢)に落ちました。長走りのものはかなり下までいった(1900m付近)。そこに至るまでは雪の不安定性の兆候はみられなかったのでかなりポイント的なものであったと思われる。破断面は尾根をまたいで両側に約十数メートルで分布。サイドの破断面は薄く、走った雪崩の雪の量を観察するとその付近だけの雪がメインに落ちていることがうかがえた。

そのポイントでの日射と冷却でわずかな弱層、あるいは弱いインターフェイスができた上に主にウインドローディングでたまった雪がスラブ化していたものと思われる。JANの雪崩掲示板にある3/11の八方ケルン南東面のスラブアバランチと同じ原因かもしれない。

このスラブ化はトレースした範囲の下部や中間部では見られなかった。(猿倉―小日向コルー双子尾根)

今回はこの罠を見破れなかった。雪崩が起こる数分前に一度、かすかなバッフ音を聞いていたが聞き流した。
単独でもあったので雪崩が起こったときにどういう動作をするかのシミュレーションはしていたので冷静に対応できましたが、
反転した際にふくらはぎをアイゼンで負傷してしまいました。その地点から雪崩跡の堅斜面を杓子沢側に滑降し、二俣に下山。

この時期は特に高度、斜面の向き、風の影響等により雪の変化が非常に大きいので雪稜登行メインであってもポイントポイントで十分に雪を調べる必要がありました。
本日は東壁を滑る目的で単独で入山しておりラッセルもあって時間がかかっていたので雪を十分に調べることを怠ってしまったのが敗因です。よい勉強になりました。