L O田M彦 S口M

■8/31(土) 瑞牆山十一面岩正面壁 ベルジュエール

前日に医者でウイルス性胃腸炎みたいと診断されたほど体調はダメダメ。ウイルスってノロ?
おまけにアプローチでお尻を蜂に刺されるという、文字どおり泣きっ面に蜂状態。登る前から身体はボロボロだけど、岩場に来た以上は登らないとね。

P8310010 2P目の出だし
1P目(5.11b)
出だしの台から少し登ると最初にペツルのボルトに届く。持ち良いホールドを辿ると頭上のハング左下に至る。ハング下を右に移るところでテンション。ダメだ、身体に力は入らん。チョンボしてハング上のボルトにヌンチャクをかける。ペツルのボルトがばしばし打ってある。

ハングを右から抜け、スラブ状を登っていく。途中ホールドが乏しいパートがある。ここが5.11bみたいだ。頑張って時間を費やしてもいられないので、近いボルト間隔に助けられてチョンボして突破。小ハングが頭上に迫る手前の支点でピッチを切る。左側にも支点があるのが見える。アレアレアのようだ。

2P目(5.10a)
頭上の小ハングは下を左にたどって抜ける。右上には遠い間隔でボルトが光っており、それは達磨バムのようだ。小ハング下を左にトラバースするところが悪くまたまたチョンボ。小ハング下の縁に打たれたハーケンにランナーを取りながら登ると、バンドの樹木に至る。

3P目(5.7)
最初のガバ地帯からマントル気味にスラブへ。スラブを登ると再び樹木がある。ルート図ではここでピッチを切るようだが、短いのでそのまま登ることにした。いくつかある樹木をたどって右上すると、凹角に至る。凹角の左側の岩にハンドサイズのクラックが走っている。白クマのコル直下の5.9クラックのようだ。手持ちのカムが足りなそうなので、ここでピッチを切る。

4P目(5.9)
白クマのコル直下のクラック。ハンドサイズで、ジャミングというほど大げさではないがとにかく快適に登れる。足もフットジャムというものではなく、クラックに足を入れれば立てる。抜け出たところのピナクルでピッチを切る。

5P目(5.9+)
白クマのコルからは岩のルンゼを挟んだ向こう側にルートが続いている。登れそうなクラックが2つほど見分けられるが、ベルジュエールのルートとなる大フレークは右側。左側はアレアレアの5.12bらしい。
白クマのコルの岩場を大フレーク取付近くまで歩いて移動する。大フレーク出だしの垂直部分は5番など大きめのカムが使えるオフィドゥス。
垂直部を半分ほど登るとフレークがちょっぴりかぶり気味になる。ここからは身体をフレークの外に出してレイバックにすると簡単だ。ギアを軽くしたくて、出だしで気前よく大きめのカムを使ってしまったものだから、上半部でも使う大きめのカムはもう無い。

でも、レイバックでぐいぐい上がると大フレークの縁はすぐに垂直から横向きになってくる。縁がガバで持ちやすく、落ちる気がしないので構わずそのまま左手のテラスまで行ってしまう。テラス床面にリングボルトが2つ打ってあるので、ここでピッチを切る。テラスに腰かけてビレイ。

P8310024 5P目大フレークを登る
6P目(5.7)
このピッチが今回ある意味最も大変だった。ビレイ点のテラスから小さな岩を一つ乗っ越しながら左トラバースしていく。その小さな岩のてっぺんに立つと壁の中に打たれたリングボルトにランナーが取れる。
トラバースから壁を凹角に回り込むとそこはチムニーだ。チムニーの幅は何十㎝だろうか。横向きになると身体が入る。チムニーのずっと上のほうにチョックストーンが挟まっているのが見える。チムニーは、上に向かってわずかに右側に傾いているようだ。
最初、左を向いて(右手側がチムニーの奥)登り始める。途中一つだけリングボルトが打ってあるのでランナーを取る。登るにつれてチムニーが狭くなり、身動きが取れなくなってきた。カムをきめようにも、きめるには幅が広すぎる。いったんクライムダウン。
身体の向きを変えて右向きで再びトライ。やはり狭くなってきて身動きが取れなくなってきた。足と手を突っ張って、背中をずりずりと上げていく。これは大変だ。息が上がる。これが5.7?
いよいよ身動きが取れなくなってきて、自分の足のつま先を手で持ち上げてハイステップにして窮屈なチムニー内の壁に当てる。そうして身体を再びずりずりすると、右手がチムニー外縁に届いた。これを頼りにさらに身体を上げる。ようやくチョックストーンの下まで近づいた。CS下にカムがきめられそうなので、5番を突っ込んでセット。これでひと安心。
CSをつかみながらチムニーから抜け出て、CSを乗っ越す。ああ、疲れた。さらに少し登った樹木でピッチを切る。

7P目(5.10b)
樹林帯を少し潜ったところでビレイし直す。樹林帯から取り付く7P目も出だしはチムニーのはずだが、登るところを間違えたようだ。どうやら秋一番のラインのチムニー、というか凹角を登ってしまったらしい。ベルジュのラインは右隣りらしい。その凹角から右手に岩をトラバースし、垂直壁との間に開いたフレークを伝ってベルジュエールに復帰。
この先、ひらがなの「く」の字のようにクラックが走っていて、ここのグレードが5.10bらしい。このうち、くの字の下半部がキビしい。時間が圧していて、じっくりトライするワケにもいかないので、カムやナッツをきめながらA0で抜ける。くの字上半部は易しい。O田さんがフォローで続く間、カンマンボロンを登っているはずのH明さん達が我々を呼ぶ声が聞こえたので、こちらも叫び返す。声は聞こえるのだけれど、H明さん達の姿は視認できず。

さて、7Pを登り終えた時には既に15時半。朝8時に登り始めて7時間半かかっていることを考えると、さらに残り2ピッチを登りそれから下降するとなると途中で暗くなってしまいそうだ。H明さん達もすでに下降し始めているはずだ。多少心残りではあるが、無理をせずここで登攀終了とする。
7P目終了点からルート取付までは同ルート下降で懸垂下降4回。懸垂下降自体は1時間ほどで終了。

追記・敗因:フォローO田がフリーで上がれずエイダーに乗りすぎて、まさに牛歩並みの上りスピードになり時間切れ・・・(O田談)