メンバー:H光L、Y田、M田、M中、A山、H本、N島、Y本
(新人)H口、T濱、S藤、T内、K川、M井、O合

行動概要:
一日目 【雪崩講習、他】
・ビーコン訓練
・ラッセル訓練(ワカン装着)を兼ねて訓練適地へ移動
・雪面観察&ピットチェック
・埋没体験
・シート搬出
・雪洞作成、泊

二日目 【雪上訓練】
・軟雪アンカー(スノーバー、デッドマン、土嚢、スノーボラード)
・滑落停止(肩制動、うつ伏せ制動、背面制動、初期制動)
・スタンディングアックスビレイ(制動確保、ロールプレイ)
・田尻尾根より下山

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1/23(金)
前夜に土合集合。一部トラブルもあり多少時間がかかったが、一通り揃ったところで翌日の雪崩講習の一環として、直近1~2週間の気象条件の確認(天気、降雪、気温etc)を行う。
また、事前に作成した「雪上ロープワーク」のレジュメも読み合わせ。
新人のM君は皆が寝静まった後も直近で提出予定の卒論を明け方まで執筆していたとのこと。
そこまで追い詰められていながらも、訓練には自主的に参加するという意識の高さは驚嘆に値する。

1/24(土)
翌朝、ベースプラザに向かうが、強風でロープウェイは9時から運行とのこと。時間もないのでできそうな訓練から前倒し。

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<ビーコン訓練>
まずは全員の所持ビーコンを提出してもらい、各機種の特徴や使い方について解説し合う。
その後は近くの雪上で、二つのビーコンを五分以内に捜索することを目標として、一時間程ビーコン訓練。
ビーコンは昔と比べて直感的な捜索が容易となり、訓練で求められるレベルも想定的に下がっているが、雑な十字法や連携ミスで捜索にロスが出る場合もあるのでやはり練習は必要。

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多少時間がずれ込みつつ、ロープウェイに乗車。
車内では、山肌に雪崩跡やクラックがないか常にチェックすることの重要性を強調。

<ラッセル訓練>
天神平から訓練適地までの移動は、ラッセル訓練を兼ねて敢えてトレースの無い深雪の急斜面を三班で競争しながら登る。ラッセルは体力と技術、そしてパーティとして如何に合理的な動きができるか。
技術としては、前方の雪を足元に落として膝で固める、ハイハイにして荷重を四肢に分散させる、一度足を決めたら動かさずにじわじわ体重をかける、など。ストックに大型のスノーバケットを付けるのも有効。

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<雪面観察、ピットチェック>
訓練適地に到着後、早速雪面観察とピットチェックを実施。
顕著な弱層は無かったが、CTHの破断面の各上下層の性質を観察し、事前の気象情報との突合せを試みる。
ピットチェックは「山岳滑走」特有のものというイメージが強く、雪稜活動をメインにされるメンバーには山での活用場面が想像しづらいとの意見あり。しかしこれは一概に非滑走者が雪崩に無頓着という訳でなく、そもそも山屋は地形での判断を主として行動判断しているという側面もある。
いずれにしろ雪山に入る以上、基本的な雪崩対策知識は身に付けておくに越したことは無い。

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<埋没体験>
エアポケットを確保し、無線やロープ等で万が一の場合のアラートを出せるようにして、ブルーシートを被せた上で全身に雪を掛ける。身体が微動だにできず、徐々に酸欠になっていく感覚を体験。
また、人体とザックを雪上からプロープで刺し、それぞれの感触を確かめてみる。

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<シート搬出>
ブルーシート(ツェルトの代用)、銀マット、個人マット、ザック等をベースにしたシート担架を各班で組み立て。
一次避難用のものとしては使用に耐えうるものであったが、滑走面となるブルーシートの長さが足らず、頭と足が覆えていない点は要改善。
また、各種ロープワークがおぼつかないと、トータルの完成度においても雲泥の差がでる。
組み立てにはやはり時間がかかるが、その際に要救が寒がっていたので、本番はマット類だけでなく、シュラフやウェア等での保温も心掛ける必要がある。

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<雪洞作成>
四班に分かれて雪洞を作成。事前に天井部を踏み固めておく、濡れ対策でドーム状にして周囲に排水溝を掘る、排雪効率を優先して最初は口を広くしておくなど、各種各様の工夫を凝らす。
その日の夜は各々作成した雪洞に泊まる。雪洞間に通した細穴が宴会時に重宝した。

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1/25(日)
6時起床、夜半から雪がちらついるが、雪洞の耐久試験としては調度良い。
雪洞のすぐ横の斜面で各班に分かれて雪上訓練のメニュー開始。

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<軟雪アンカー>
レジュメを元に、まずはスノーバー(縦・横)、デッドマンの強度確認。
スノーバーは急斜面の縦埋めで、利くときは雪中に潜って支持力を発揮。潜らないときは、雪面より飛び出して落下者に向かって飛んで来る。
デッドマンも雪中に潜って支持力を発揮。50cmほど埋められれば、急斜面でのランナーとしても有効。ガイドがワイヤーのため雪を切り易いのが良い結果となっている印象。

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土嚢は口縛りと本体縛りがあるが、本体を縛った方がアンカーとしての安定感がある。
だいたい三人が全体重を掛けて破断する強度だが、左右への引張りが激しいと崩壊が加速するので要注意。
最後はスノーボラードを作成し、バックアップで安全を確保した上で懸垂下降。
ロープが雪に食い込んで崩壊する問題については、事前の踏み固めがかなり有効。
マムートの広告よろしく、四人でぶら下がっても大丈夫。

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<滑落停止>
まずはピッケルなしで軟雪で四肢を踏ん張る→雪を抱え込む、で停止する練習。
続いてピッケルを持ち、肩制動ができることを最低目標として、うつ伏せ制動、背面制動などを練習。雪が軟らかいので、うつ伏せ・背面は上手く体が回らない。
最後に初期制動の重要性を強調。滑落停止は実際の場面で停止する可能性が低いものの、
最終的に自分の命運を分ける技術でもあるので、身体が勝手に反応するレベルまでにはしておきたい。

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<スタンディングアックスビレイ>
ロープを出しながら止める制動確保の練習。滑落者は勢いを出す為、ソリで加速する。
ソリに二ケツして滑落すると、場合によっては支点が抜ける。
チェストハーネスでグリップビレイする方法は、落下荷重の大きい場合に、カラビナでのターン角度とグリップ力だけでは止めきれない場合があった(ロープが「くっくっく」と出てしまう)。制動力だけで言えば、肩がらみの方が大きくコントロールし易い。また、体の前面で荷重に耐えるため腰の悪い人にはあまり向かない。

また、SABは上向き荷重で脆いことを強調。リード者へのSABビレイによる上向き荷重では、スリングが上に引かれて踏んでいる足がピッケル側へずれた。はじめから両足でピッケルの頭を踏んでビレイすると、浮いてくる感触はあるものの、SABが破綻するまでには至らなかった。
SAB崩壊の可否は体重差、確保技術、雪の強度などで決まるが、事前にこういったリスクは理解して、SAB適用時にはリード者はランナーを取らない、ボディビレイに切り替える、などの選択も踏まえて判断する必要がある。
最後はロールプレイで直上&下降。雪上では岩・沢以上に制動確保の必要性が高まる為、ロープを目一杯使うのではなく、流す分を考慮して少し短めにピッチを切る必要がある。

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14時に訓練を終了して撤収。谷川岳をバックに集合写真を撮り、田尻尾根から下山。
短期間で多くの内容を詰め込んだが、ある程度ポイントを抑えて効率良く各種技術の確認を行う事ができた。
(H光)

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参加者感想:
<M中>
・埋没体験
本気の埋まり方は初めてだった。身動きが取れず恐怖でいっぱいになった。
おそらく救助の確信は持てないだろう。絶対に雪崩に合わないようにしなくてはいけないと心から感じた。

・軟雪アンカーの雪の踏み方
「60センチ四方、表面から鉛直にサクッサクッと踏む」雪の結晶を摩耗させず、そのまま圧縮するようなイメージです。
そんなに苦労しなくてもスノーバーやデッドマンが抜けなくなります。
 
・ビレイアンカー(デッドマンの話)
雪の確保は制動確保が基本ですけど、セルフはどうするかとなると、普通だったら樹木にとるということになると思います。アルパインアイスだったらスクリューを打つですね。雪壁登攀だったらアックスを1本SABみたいに踏むかデッドマン。
まぁ、上記はすべてランナーが抜けた場合の話ですけど。そういう意味ではデッドマンはあまり使わないですね。
安定している場所でアックス踏めばよいし。

デッドマンはシングルピッチの終了点などで使うと有効ですね。
氷や雪壁は腕を上にあげており血が抜けるので、登り切るとアホみたいに手がしびれてしばらく何もできない時がある。
そんなとき後5mロープを引いていって変な体勢でハーケンを打とうにも、指がしびれていてカラビナからハーケンを外すことすらできないときがあります。くわえてハーケン打っても本心では信用できなくて体を預けていないみたいな。
そんなとき滝上の吹き溜まりなどでデッドマンを使うと安定した場所でめちゃめちゃ早く堅牢なビレイステーションを構築できます。あとはザックを下ろして行動食を食べながらセカンドを引き上げるだけです。
一息つけて自分の体力や精神力が復活します。総合的につぎのアクションが安全で早くなる。
とはいうものの記録見たら平成11年以降使ってなかった、すまん。
 
・多目的補助ロープ
これも検証ではないけど装備に多目的補助ロープ10~20mというのがあったかと思います。
わたしは6mm×10mのフローティングロープを使っています。
ざっくりと用途は
1.雪庇確認
2.滑落者偵察するときに使うセルフ (ロープ1本自己脱出。のこりは補助ロープのみ)
3.シート搬送の固定

<A山>
訓練お疲れ様でした。当日ははしべ(実は)リーダーに率いられ有意義な練習できました。
全て役にたちますけど特にスノーボラードの強度をいろいろ試すことができたことは有意義でした。
その技術は知っていても、いきなり本番では怖くて試せなく、使ったことありませんでした。
その意味で、今回、このくらいなら一人支えられると経験できました。
最後になりますが、今回みなさんで共有できた経験を今後の山行に生かしましょう。
今回も晴山だったA山でした。

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<M田>
今回はいい環境の訓練場所に恵まれ、充実した2日間となりました。
特に前から気になっていた軟雪アンカーの試験は、雪質、ルートの状況をみて選択し、よく踏み固めてセットしないとすっぽ抜けで非常に危険を伴う。軟雪の難しさを痛感いたしました。

・スノーボラード
図解でしか見た事のなかったが予想以上に安定した強度で、ポッキーのような細い枝でも円形の周りに差し込めば雪にロープが潜らず回収が容易。ただ、支点に広い面積が必要。

・デッドマン
支点より真下1点の加重であれば効果あるが、例えば送り出し懸垂のようにビレイヤーと懸垂者違う方向から2点で加重かかると簡単に抜けてしまった。
左右に大きく動きがあるルートも軟雪デッドマンは簡単に抜ける。あくまでもセット方向より真下加重が基本。
軟雪でのデッドマン使用は扱いに慣れないと怖いと思った。

・スノーバー
雪壁に対して垂直に刺すと簡単にすっぽ抜けする。
横置きも全く支持力無し。雪をよく踏みしめ、縦方向に刺すのが一番安定していた。
しかし、ロープの引かれる方向に溝を作ってあげないと、軟雪の場合加重がかかる度にロープが雪に接触してバーが上に浮いてくる傾向にある。

・土嚢懸垂はゴミとなってしまうのが難点だが、細いリッジなどでは有効。
埋めてから雪が密着するまでやや置いたほうがよい。

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<Y本>
まだ雪山の基礎技術を身につけていないと感じていたので、今回参加させて頂きました。
昨年は大雪と雪崩に巻き込まれるハプニングなどあり消化不良で終わりました。今年は天気に恵まれてとても充実した内容の訓練ができて感謝です。新人の方も大勢参加されていたので刺激にもなりましたし、なにより楽しい訓練でした。
教わった技術を駆使して、皆様と雪山に早く行きたくなった事が一番の収穫です。

○技術面での検証・考察共有
・雪洞作成
雪洞作りで大変なのは、掘る作業よりかき出す作業。暖かいと信じていたが実は寒い。一晩経つと雪洞はかなり縮む。

・軟雪アンカー
信頼出来る順位  土嚢>スノーボラード>デッドマン>スノーバー

土嚢: 口で結ぶよりは、直接タイオフした方が支持力があった。(4人ぶら下がっても大丈夫だった)

スノーボラード: 枝や竹など差し込めばかなりの支持力。差し込まなければ二人が限度。

デッドマン: 一度決まればガチ効きして信頼度高いが、しかっりと決まる前に抜けやすい。雪面を固めて真下に加重を掛けて斜面奥に潜っていけばOK。

スノーバー: 横埋めでは体重を支える支持力は無かった。縦埋めも決まり難く実践では不安。その後のアックスビレイの時は、良い感じに雪に潜って墜落を止めていた。

・滑落停止
体制が完全に崩れて滑落したら体が回転してスピードが増して滑っていくので、立て直すのは至難の技。
新雪などの柔かい雪であれば、滑落は止めやすいし自然と止まりやすいと感じた。

・スタンディングアックスビレイ
グリップビレイ: 制動の調整が難しくて、スムーズにロープを流し難いと感じた。(手の中でくっくっくと段階的に引っ張られる感じ)ただし制動力は強い。手袋が痛む。
肩がらみ: ロープをスムーズに流しやすい。制動力やさしい。上着が痛む。

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<H口>
1/23
一足早く、土合駅へ向かう。土合駅はいつもいつも湿気が多く、冷たい隙間風が入ってくる。
そんな中で、事前講義が始まった。雪崩は十日前位からのアメダスの事前収集を行えば、机上で半分は予測できるということ。降雪量と気温の変化から積雪断面を予測を建てられるよう学習しよう、ということでありました。
これは、きちっと、データーを集め積雪断面を予測、実際の現場でコンプレッションテストを行い、照合するという、繰り返しの経験が大切であると実感しました。

1/24
悪天のため、ロープウェイが9時から運行開始とのことで、それまでビーコンによる埋没者の探索練習を行いました。
埋没地点から半径40m以内の円内に入ることに、一苦労。実際には、雪崩の遭遇点から捜索区域を読み取り、埋没の可能性が高い場所を即座に判断することでしょうか。リーダーを決め組織的に探索しますが、まずはどこの場所を探索するのか決めなければならないのでしょう。
パーティーの規模にもよりますが、探索場所をきめたら先ずは皆さんビーコンを受信モードに切り替える。ビーコン探索で一旦受信反応が出ると、ラッキーです。
受信反応が強くなる方角を確認してから近づいていく、電波誘導法で数m(2~3m)以内まで絞り込みますが、ここで大切なことはビーコンの電波はビーコンのアンテナから3次元の楕円の弧を描いて出力されていること。
弧を描きながら近づいていくということを落ち着いて実践することでしょうか。水平方向も垂直方向も立体的に。
次に、直角法でビーコンの向きを変えずにX軸Y軸十字にそれぞれ受信反応の強弱から埋没者の位置を絞り込む。
そして掘りますが、ビーコンが底深く埋まっている場合、ほんとうにあっているのか焦り出します。
実際にはゾンデ棒で人が埋まっているか確認してから掘り出すとということになるものと理解しました。

ロープウェイに乗って頂上駅へ移動、そこからワカンを履いて天神尾根までラッセルの練習です。
これは・・・、年末の空木岳でA久さんから教わったことの実践です。
急斜面とそうでない場合で、使い分けが必要ですが、「一歩踏み出したら、完全に荷重を載せる直前で気持ち足を浮かせてから、全荷重を載せ一回で着地。何回も踏み固めるという動作をしないこと」という動作を実践し、それで潜るならば仕方ありません。ですが、この手法を必ず実践し続けることで、少しでも効率を稼ぐことになることを実感しました。

天神尾根についたらゾンデ棒で積雪量を確認、これも初めての体験です。
計測不能と言うことで、3.2m以上の積雪です。雪洞を掘る前に積雪量の確認に使えますでしょうか。
天神山の南側に移動すると、雪上訓練にふさわしい適地があり、ぶな山だけのプライベートゲレンデとなる。

ここでの最初の講習は弱層テスト。実は、今回の雪山講習で学びたかったことの1つでした。
ショベルコンプレッションテストをやってみる。深さ120cmの壁をつくり、30cm角の雪柱をスノーソーとショベルで作る。
表面から20cmのスラブがあり判断基準はCTMでした。急斜面や吹き溜まりならば注意が必要との判断でよいでしょうか。
ここで時間切れでしたが、基本積雪面から深さ70cmまでを把握すればよいとのアドバイスを下さいました。
さらに雪柱の切り出し面の上部でジャンプテストをやると積雪面から順に形成されたスラブ単位で崩れ出すのでよくわかります!

次に、埋没体験。これはですね、雪崩で埋没すると死因の68%は窒息死であるとこに納得しました。体験ですが、本当に息苦しくなって・・・。このまま窒息死してしまうのではないかと。
周りの声は聞き取れますが、埋没している自分の発する声は届かない、なんて切ないことなんでしょうか!。

初日の最後の講習は雪洞掘りと雪洞で寝泊まりする体験です。
私が得たポイントのみ記します。

① 天井となる積雪面を踏み固める。
② 入口となる面を切り出してから横に奥深く掘る。
③ それから、中の空間を膨らませるように掘る。
④ 雪をブロック状に切り出すと排出(雪を捨てる)作業が楽。
⑤ ブロック状にならなかった粉々の雪は床面の高さ調整に使う。又は床面をブロック切り出して空いた空間に埋め込む。
⑥ 冷気が入らないよう床面を高くする。
⑦ 天井をドーム型に整形する、削り取った雪も床面の高さ調整用として。
⑧ スコップは必ず、雪洞の中に。
⑨ ゾンデ棒で通気口を作る。

3人でフル回転、雪洞を作らないと寝床がないんですから、休む暇なく流れ作業で。
雪洞掘りで結構濡らしてしまい、寒くてたまりませんでしたが、サトケンさんの手作りカレーを食べて3人で酒とつまみを食べながら会談・怪談?寝る頃にはすっかり乾いてしまい、広い空間にスリーシーズン用のシュラフでも快適に眠れました。

翌朝6時起床でしたが、起きて真っ先に天井を確認、若干さがったのかしら?という程度。よかったです。
二日目の講習内容ですが、雪上での支点工作・アンカー作成とその強度の確認、スタンディングアックスビレイ、滑落停止、懸垂下降の支点工作、負傷者の搬出を実践練習しました。
雪上での支点工作・アンカー作成で私が得たポイントのみ記します。

① 雪面を切り出し、良く踏み固める。できるだけ踏み固める面積を広げること。
② 踏み固めたならば、スノーバーならば横置きで、真ん中または可能ならば両端からスリングで流動分散、
 1m以上離して雪上に支点を準備。土嚢袋ならば真ん中でスリングを通して、1m以上スリングで延長して支点とする。
③ スノーバーも土嚢袋も荷重がかかった時に上に抜ける力が掛からぬよう、スリングを積雪の中に通すことが重要。
④ スノーバーと土嚢袋もセットしたら雪を被せ、上から踏み固める。

土嚢袋も十分な強度が得られることを得た。懸垂下降の支点としても使える。
懸垂下降の支点はスノーボラードもある、こちらも初めての体験。昨日の弱層テストの結果から、20cmのスラブがあるので、良く踏み固め、結合力を高める。そうすれば、スノーボラードも懸垂下降のアンカーとして使えることを理解した。ただ、ロープの回収は大変ではないかと思いました。

スタンディングアックスビレーですが、簡易チェストハーネスでカラビナ掛けして滑落者を止める実践練習を行いました。制動がスムーズでなくビレイヤーにかかる力は強弱強弱しながら止まるようです。
肩がらみの方がスムーズに制動がかかるようです。ただし、ウェアーを痛めます。過去に経験済みで、摩擦でウェアーを溶かしてしまったことあります。
滑落者を止める際に、ロープを強く握りしめて止めるのではなく、簡易チェストハーネスのカラビナ掛けの場合はカラビナを通るロープの滑落者側と制動側の角度を狭めることでブレーキを効かす、肩がらみも同じです。

とても天気がよかったので、集中して学ぶことができました。
講師の皆様、ボランティアでここまで時間を割いて、私たち新人に指導下さり、ありがとうございました。
実践&復習しないと忘れてしまいます、先ずは、初級者コースで実践練習するよう、心がけます。
また、雪上訓練だけの山行を個人山行として企画しおさらいしたいと思います。

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<T濱>
リーダー以下、各種資料も含めリーダー部の方々の万全の準備で豊富な訓練メニューをてきぱきと要点を絞って確認することができ、とても有意義な2日間でした。また訓練場所、天候にも恵まれ訓練に集中することができラッキーでした。
リーダー格の方と新人のレシオや、全体の人数規模も講習会としてちょうど良く、だらけた雰囲気にならず良かったと感じました。雪山に関連する活動を行う初中級者であれば、広く参加すべきだと思いました。
実施時期については、雪山シーズンのもう少し早い時期(12月中ごろ?)に実施することが、より訓練内容を実践において生かすことができるのではないかと思います。
個人的には最近歩いてないためか、ロープ、ガチャ類が無く荷物が軽いのにもかかわらず、ラッセルでへこたれてしてしまったので日々体力維持に努める必要を感じました。

<T内>
まだまだ勉強することが多く、自分の未熟さを思い知らされた二日間でした。
過去に自分は事故を起こすことなく下山していましたが、なにも考えずに歩いていた背後には、無数の事故の要因があったと今になって知りました。自分の未熟さを知ってしまって、これからの山行がこわくもあり、今までのようにぶなの先輩たちに山行をお願いすることができなくなったと思っています。
どれもこれも、安全に山に登るために覚えたり勉強すべきことだと思う内容で、少しずつでも自分で実際にやることができて良い経験になりました。

幸いにも、立派なレジュメとぶなの先輩方が積み上げてきた豊富な資料がありますので、普段からよく読み直し、自分でできる訓練があれば(このあたりも先輩方と相談させていただきたいですが)、何度でも繰り返して体と頭が自然に動くようになりたいです。
また、これだけの知識や経験を持った方々がぶなにこんなにいるということになんだかびっくりしました。
普段はおもしろい人たちが、山のことにすごく詳しくて、先輩たちは「山」と同じで、見た目以上に奥深いです。
そして、先輩方が自分たち(新人や後輩)を気に掛けてくださっていることをいろいろな場面で感じました。
先輩たちを危険に晒さないためにも、自分自身がしっかりしたいと思います。

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<K川>
雪山総合訓練に参加させて頂き、ありがとうございました。週末の絶好のコンディションの下において学んだ雪山に関する技術と経験は改めて実践にも役立つ内容であると実感しました。
非常に盛りだくさんのメニューでしたが、山スキーなどでもよく使われているビーコン操作など普段から慣れ親しんでいるものから、あまり実際には利用したことがないような雪山技術も多数含まれていました。
非常に短い日程であるにも関わらず、本当に多くのことを目にして習得する機会に恵まれました2日間でした。
自らにふりかかるかも知れないリスクを低減するためにも、今後も時折振り返るきっかけとしたい所存です。

<M井>
1月に入会し、今回がぶなでの初山行でした。
一応訓練内容はほぼ全てやったことがあったのですが、やはり数回の訓練だけではほとんど身についていないことがよくわかりました。特にラッセル訓練では、経験者の方に全く追いつけず、雪に慣れることの必要性を強く感じました。今回初めて知った細かいポイントも色々あったので、山でも下界でもよく復習したいと思います。
なんにせよ、今回の訓練は非常によい経験となりました。
土合で卒論発表の要旨を徹夜で書いてから訓練という無茶をしてでも(笑)参加できてよかったです。
訓練を企画・実施し、ご指導してくださったみなさま、どうもありがとうございました。

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