○メンバー:M尾、I橋、かたO(記)
〇時間
・9/14: 10:00 入山 11:50 稜線からの沢下降 14:00 和賀川合流 18:10 幕営地(820m?)
・9/15: 5:30 行動開始 8:20 雪渓通過 10:00 和賀岳 13:00 駐車場に到着
(前置き)
3連休を利用し、大鷲倉沢に行きました。(天候の関係上、前夜出発の1泊2日に変更)
本来は、沢集中ということで大笠山のはずでしたが、人数が集まらず丸山岳の芦安沢と袖沢北沢の2ルート・2パーティに変更。しかし、週末が近づくにつれ、会津の天気も悪くなり、さらに転進…。紀州・台高か、北東北の二択になりましたが、北東北の和賀山塊の沢へ行くことになりました。M尾さん、I橋さん、転進案を色々と考えてくださり、ありがとうございました。転進に次ぐ転進でしたが、楽しい沢でした。以下記録です。
(9/14)
車で7時間の移動。(免許なくて、本当にすみませんでした…)
和賀岳の大鷲倉沢は1.5日くらいの遡行スケールのため、前夜発でも余裕はあるだろうということで移動。道の駅で仮眠。翌日は、横手で朝ラーメン食べたり、川原毛地獄という観光地に立ち寄ったり(野湯も入った)、楽しい幕開け。

→川原毛地獄
和賀へのアプローチは、岩手県側の高下登山口か、秋田県側の薬師岳登山口の2パターンがあるが、後者を選択した。
懸案なのは、和賀川が降雨でどのくらい増水しているか、それと815mより先に悪い雪渓が残っているかどうか、の2点。
とりあえず真木林道を進み、薬師岳登山口まで車を入れると、2台くらいが先に止まっていた。 ここから登山道を600mくらい登る。甲山分岐から、950mコルまでは藪漕ぎ。藪を漕ぎながら、右側に寄って行くと沢型っぽくなり、ここから下っていく。
下降は懸垂2回。一回目は、残置支点あり。二回目は馬鹿でかく収まりのいい倒木の隙間を使った。
懸案の和賀川本流に合流すると、予想通りなかなか水量は多い。(前日まで降雨が続いていた)
へつりをミスっていきなり押し戻されそうになったが、M尾さんに引っ張っていただく。その後は河原歩きが続き、和賀川本流、大小鷲倉沢と2回の分岐があったが、水量はどちらも同じくらいだった。

→和賀川
ここから大鷲倉沢に入る。3mハングの一つ前の滝から、右側へまとめて高巻きする。その後は河原歩きっぽくなるが、だいたいヌメっていた。記録だと幕営適地が多いということで、17時までとりあえず歩いてからいいところを探すつもりだったが、意外と無い…。増水の影響だろうか。また、登れる滝は多いと聞いていたが、大体は巻いた。巻きは難しくはないが、ルーファイが結構難しい。沢経験自体、数えるほどしかないが、比較的人が入らない沢のようで、巻きのトレースは薄かった気がする。I橋さんに、生木と枯れ木をよく見分けて、掴むように教えていただいた。(枝先に葉がちゃんと生えているか)荷重をかけるならアクティブチェックも。10m滝も当然巻いた。一か所、左からへつるポイントがあったが水流が強く、落ちたらやばそうで左から巻いた。
黙々と歩き、ようやく815mで右岸側に幕営ポイントを発見。結構スペースが無いので、M尾さんに藪を開拓していただく。夕飯は前回の反省を活かし、サラダと麻婆茄子を作った。好評で嬉しい。マシュマロやウインナーも美味くてめちゃめちゃ腹いっぱいになった。。。

(9/15)
5:30行動開始。少し歩くと、3mの2連の滝。ここは右から巻く。その先は10mCS滝。この遡行の核心部と言えるだろう。一度近くまで様子を見るが、ここも当然巻く。少し引き返して、ルンゼを登り、右から大高巻きした。ルンゼではロープを出してもらう。巻きは少し藪っぽく慣れていない自分は見失いそうになるM尾さんを一生懸命追いかける。その後、6mのナメ滝。左からトラバース気味に登るラインを見出し、M尾さん、I橋さんと登り、その後に私。お助けのロープを出していただいた。地味に初めてのハーケン回収も行った。

→10mCS滝

→ナメ滝のトラバース
ここでほとんどの滝は登りきる。上を見上げると稜線も近づいて来た。標高1020mの沢が右に折れるあたりで雪渓が出現。ドロドロの土がついた崩れた雪渓の残骸みたいなやつだった。(それでも大きいけど) ここは右から巻く。

そうすると1050mの沢の分岐。右を選択し、ここからは稜線までの詰め上げだ。次第に水流が途絶え、藪を漕がずに稜線まで行けるのかなーと思ったら、ほんとに終盤で少しだけ藪があった。 稜線に出るとびっくりするくらい歩きやすい。和賀岳までのビクトリーロードを歩き、頂上へ。先客の方が数名いらっしゃった。少しガスってるが、山深くて最高の気分。ここまで来てよかったなあと思った。(運転していないのに、スミマセン…)

下山路は黙々と、かつ足早に下った。次はハイキングで来ても楽しそう。
帰りは横手焼きそばを食したり、M尾さんがシャンプー・ボディソープの無い系の温泉に連れてって下さり、もう一度川原毛地獄を観光したりと、堪能した。
沢だけじゃなく、旅気分も味わえた2日間でした。
M尾さん、I橋さん、ありがとうございました!