23日 小雨のち曇り たまに突風
9:50 大谷原 – 15:00 テンバ 2286m

朝のうちは雨が残るけど、10時くらいにはあがるはず…という天気予報を信じて、前泊地の大町温泉をゆっくり出発。
9時過ぎに到着した大谷原の登山口には、先行Pの車が5台停まっていた。これなら、トレースが結構ついていて、ラッセルはそんなに厳しくないかも!とみんなで期待。
林道終点までもばっちりトレースがついていて、雪が積もると渡渉しなければならない堰堤も、まだトンネルが利用でき、順調に進む。雨も思ったよりもひどくなく、ぱらつく程度。でも、カッパが脱げずに暑い。

林道終点でワカン装着。ずっとトレースが付いていて、ラッセルは全くなし。1600m付近に前日の幕営後とみられる整地された場所があった。きっと雪が深くてここまでしかこれなかったんだ…ラッセルありがとうと感謝。
高千穂平まで到達すると、いきなり強風。でも遠くの展望なし。
ここから先行の数Pが、風のないところで整地しているのと、更に先を急いでいるのが見える。

ずっと先行していたのが、東大山岳部で、前日の昼前から入って、2日かかってやっとここまで辿りついたそう。やはりラッセルが大変だったんだ…まだ11月なのに。
人の後をついてきたんだからなるべく進もう。というLのお言葉に、リミットとした15時まで、快適なテンバを探して前進。2286mの地点で幕営。
風が少し吹いたものの、おおむね快適で美味しいご飯を食べて、翌日の登頂を夢見て20時には就寝。

24日 曇りのち快晴、時々吹雪
6:10発 – 稜線 8:00 – 冷池冬季小屋 8:24-9:00 – 布引 10:25 – 鹿嶋槍山頂11:10
11:40発 – 布引 12:00 – 冷池 12:30 – 13:30 テンバ 14:40

東大生よりもちょっとでも早く出発しよう!と準備をするものの、テントをたたんでいる最中にあっさり通過される。今日もラッセルなしだ。なにかあったら、冬季小屋に泊まれるように荷物を持っていき、余計なものはそこにおいてアタックしょう。というLの判断で全ての荷物を担いで出発する。他のPはみんな空身だった。

しばらくはワカンで進み、夏道がトラバースに入る直前のヤセ尾根でアイゼンに付け替え。
東大生は新入生中心らしく、ここでロープを出していた。確かに落ちたら、どこまでも止まらず行ってしまう。緊張。
トラバースは雪の状態が悪く、進めそうにない。先行Pもトラバースせず急斜を直登していったため、後を追う。傾斜が急で、雪山2年生の私は先行がせっかく踏み固めてくれた階段がなかなかうまく登れない。
なんとか稜線にたどり着くと、今度は強風。でも、朝は少し雲がかかっていた本峰が今ははっきりと見えている。まだまだ遠いなぁ。

冬季小屋はテント2張りできるくらいの大きさで、きれいな洋式トイレも完備。これはこれで快適そう。荷物をデポして、食料を少しおなかに入れて出発。
先行は2P6人程度。まだトレースがついている。布引までのだらだらとした林間の登りで1Pが時間切れで引き返してきた。彼らが引き返したところからはトレースなし。これからラッセルだ~と思ったところであっさり東大生に追い抜かれ、あっという間に引き離される。若さにはかなわないなぁ。

風は強いけど、快晴で360度の大パノラマが広がっている。槍も、穂高も、剣も見える。
布引で引き返すか、登頂するか?とちょっと協議をしたが、多少遅くなっても、冬季小屋に泊まれる。
ここまで来てもったいない気がする、と本峰を目指す事に決定。
強風とモナカ気味の雪の踏み抜きに体力を奪われながらもなんとか登頂。景色は最高。みんなで写真をとり、お茶をしてから下山開始。しばらくすると北側からガスが上がってきて、景色が不明瞭になる。急いで冬季小屋まで下山。布引からのだらだらが思いのほか長い。

小屋に泊まって翌朝がんばるか、前日のテンバまで戻るか協議。翌日おそらく晴れ、強風も予想され、トレースも消えてしまう可能性もあり、下山することに決定。暗くなってもがんばろう!と、出発。
私にとっての最大の難関ポイントと思われた急登を先行Pが階段を崩さずにきれいに降りてくれていたため、バックステップで危なげなく通過。その後のヤセ尾根もロープを出さずに通過できたため、予想よりもはるかに早くテンバに帰還。
リーダーの適切な指示で無事全員登頂。
ちょっと整地しただけで、快適な我が家が完成。今日もゆっくりご飯を食べて就寝。

25日 晴れ
6:00発 – 西俣出合 8:00 – 大谷原 9:10

今日はゆっくり出発!といっていたものの、前日よりも早く準備が完了。みんなでお風呂が恋しいらしい。
朝焼けに染まる山がとてもきれい。富士山まではっきりと見える。高千穂平までの間に朝日があがってくる。鹿島槍に太陽が反射して赤くなるのが美しい。

林間に入ると風がなくなり、とたんに暑くなるが、前日のトレースが残っていて、順調に高度を下げていく。2時間程度で林道終点。更に1時間程度で駐車場に到着。
振り返って見た雪をかぶった鹿島槍がかっこいい。ぽかぽか陽気もあり、まるでGWのような気分でした。
天気予報から、ラッセル敗退の可能性もあるなぁと思っていましたが、東大生さまさまで、全員登頂できました!
女子P最高です!うまく歩けない私を引っ張ってくれたメンバーの皆様、ありがとうございました。