雲見崎・烏帽子山 直上裏参道 2013/3/30

トラッドクライミング

メンバー:S原(会員外) T塚

標高162mの烏帽子山には浅間神社がある。1998年正月、裏の岩壁を登って神社へ初詣に行くというのが、初登した山岸尚将と山本栄作の開拓の動機であったらしいと「岳人」の特集記事にある。

今回、ルート中で気づいた残置支点は1ピッチ目のピトン1本のみ。ビレイ点は全くないが、ピッチはどこででも切れる感じ。
5ピッチで登ってしまったが、「岳人」では7ピッチになっている。
ハーケンは持って行ったものの、使わず仕舞い。噂通り、岩は剥がれやすく脆い上に、塩と砂が入り混じってたまっている。
カチ持ちするとはがれるという報告も読んでいたので、岩を押えるようにして登った。
それでも、岩に手、足をそっと置いただけで表面がパリっと剥がれたりした。
ブッシュもあり、ロープは引っかかりやすい。50mのシングルロープで行った。
取り付きに降りる懸垂下降は、50mでは足らなかったが、登るのにはシングルロープの方がよいと思った。
波は穏やかであったが、コールは聞こえにくい、または聞こえない。笛も聞こえない。

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3/29(金)
松崎道の駅で仮眠。朧月夜に桜が美しい。
夜中、朧月夜を見ながらトイレに行く時、思わず歌っちゃいました♪春高楼の花の宴♪ 
土井晩翠の「荒城の月」ですね~。

3/30(土) 
5:00 起床。松崎の桜並木はふんわりピンクで本当に見事!またまたハミング♪錦織りなす長堤に・・げに一刻も千金の眺めを何にたとうべき♪滝廉太郎の「花」ですね~。
海を見ると波は穏やか。

6:09 浅間神社の駐車場に到着
6:44 懸垂下降点に降りる木には目印の黄色テープがある。
懸垂下降はシングルロープ50mでは長さが不足。取り付きまで降りることができない。
ロープが届く所にちょうどテラスがあり、S原さんはカムでセルフを取り、T塚は確保してもらいつつソロソロと取り付きまで降りる。
けど、S原さんは「ひゃっほ~♪スリリング~♪」と言いながら楽しそうに駆け下りてきた。

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7:44 1P S原リード:クラックから左トラバース、スカイラインを上がり、カムでビレイ。
8:44 2P目 T塚リード:クラックを行く。岩がとても脆い。立ち木でビレイ。
9:28 3P目 S原リード:岩は脆いがフリクションは効く。
9:59 4P目 T塚が先でブッシュ帯をコンテで登る。「岳人」トポの6P目終了点のテラスまでコンテで上がってしまった。テラスにある立ち木でビレイ。
10:24 5P目 S原リード 出だしのクラックは、短いけれどワイドで4番のカムが効く。展望台の手すりでビレイ。

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10:40 予定より大幅に時間短縮で終了。海をバックに記念撮影。1月に登った海金剛も見える。
11:16 表参道を下山。
11:30 駐車場に戻る。
11:51 時間が早かったので、直上裏参道が見渡せる千貫門に続く道に行ってみた。グラビアに使われている写真はここから取ったもの。ルートの取り付きから、最終ピッチのビレイ点の手すり、神社の屋根まで、ルートの全貌が見渡せる。今日のルートを確認できてよかった。

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