奥利根 凹角ルンゼ右スラブ~小穂口沢左俣右沢 2013/8/10-13

沢登り

ルート:凹角ルンゼ右スラブ 一の沢右俣~ブナ沢右俣下降~小穂口沢左俣右沢
メンバー:H部L I M田

【8月10日】(晴れ)
8:30 バックウオーター-9:20小穂口沢出合-9:40水長沢出合(C1)-11:00凹角ルンゼ-13:00幕営地

A久Pと同船してバックウォーターまで。予想よりも水量は多いのか、割沢出合まで船で入れた。
小穂口沢出合いでA久Pと分かれて、水長沢出合いに幕営道具をデポ。凹角ルンゼまでは20分ほどの距離。
凹角ルンゼは見上げると脆そうな岩+傾斜がきつく見える。トポの記録は30年前、それ以外の記録なし。

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身構えて取り付くと・・・簡単だ。核心と書かれていた最初の30mも、場所によっては足だけで登れる。
次のピッチは更に簡単。なんだか拍子抜けしてしまったので、ここで登攀を打ち切って下降する。脇にある灌木帯を使えばロープ不要。
幕営地付近で竿を出すがまったくアタリ無し。入山祝いにM田さんが担いできてくれたベーコンを食べて21時就寝。

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【8月11日】(晴れ)
6:20 C1出発-9:30二俣-12:30小穂口山-14:00小穂口山北の池(ブナ沢下降)-16:00ブナ沢出合-17:00奥ブナ沢手前で幕営(C2)

ブナ沢右俣は出合に綺麗な連瀑をかけている。快適な登攀を予期して入渓するが・・・ヌメヌメ。登れない滝が多く木登りでの高巻きが連続する。トポによると「初心者向き」とのことだが・・・。40年前の記録ではあまり当てにならないようだ。
稜線から1時間ほど藪の濃い稜線を歩くと南ノ池、北ノ池の池塘に到着。下降に使ったブナ沢は滝らしい滝もほぼなく快適に下ることができた。前夜A久Pが使ったと思われる河原で幕営。

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【8月12日】(晴れ)
6:30 C2出発-6:50二俣-12:00奥の二俣-13:30 45m大滝-17:00ブドウ平(C3)

20分ほど行くと小穂口沢右俣・左俣の二俣。しばらくゴルジュ帯が続くが、泳ぎを強要されるような場所もなく、朝から水に浸かるのも気乗りしないのでへつって処理していく。
標高1000mほどの所で最初のスノーブリッジが登場。1100m地点からは沢を雪渓が埋め尽くしている。上を歩いていけるので、かなり時間短縮になった。
左俣右沢出合の110m大滝は半分ほどが雪渓の下。あわよくば登ろうかと思っていたがこれでは取り付けない。左沢に入り、ルンゼ状から右沢に降り立った。この巻きはかなり悪く、2時間ほど時間を食ってしまった。途中でM田さんが落石をくらい(ヒヤリハット)、かなり危ない場面も。
降り立った右沢は雪渓で埋め尽くされている。台地上の所に土木工事を行って無理やりタープを張った。

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【8月13日】(晴れ)
6:30 C2出発-11:45稜線-12:00下津川山-15:30小穂口の頭-中尾ツルネ下降-19:30十字峡下山

テン場からしばらく進むと割れた雪渓から滝がのぞいている。これがトポにある30m滝だろう。左から巻き、懸垂で沢に降り立つ。この先も雪渓が続き、傾斜も徐々に増してくるのでコンテで行動開始。

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標高1700m付近で雪渓は切れ、ここから稜線まではもろい草付のスラブが続く。中間~上部は灌木も生えているが、下部は少し緊張した。
稜線に出たところでちょうど交信の時間。H光さん、S子さんたちも核心部は抜けたもよう。下山時間が近そうなH光さん達と打ち上げの約束をして、登山道まで3時間の藪漕ぎを開始する。
笹薮の続く稜線のため大して時間はかからないかと思っていたが、この日は強烈な暑さ。遮るものも無い稜線での行動は熱中症寸前で、予想よりも遅れて15:30に小穂口の頭に到着。ここからはひたすら下るだけだ。
中尾ツルネの登山道をおり、アブの歓迎を受けながら19時40分に十字峡に到着。釣り客の方のご厚意で五十沢温泉まで送っていただき、H光さん達と互いの合宿成功を祝って祝杯をあげた。

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<メモ>
・中尾ツルネは蜂の被害が多いようだが、この時期はまだ活発な動きは見せていない。
・中尾ツルネではau,docomo共に電波入らず。
・十字峡の小屋は2年前の水害から営業休止中。電話も使えないため、三国川ダムまで歩く必要があるか。
・下山後に泊まった五十沢温泉旧館は非常に良い雰囲気。「ゆもとかん」が有名だけど、こっちもおススメです。

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