メンバー LT塚M S藤M美

穂高岳屏風岩雲稜ルート行ってきました。滞在7日間、奇跡の全日晴天でした。
横尾BCに着いてからは連日、天の川が見えるクリアな星空でしたが、さらに雲稜出発前夜はペルセウス座流星群が全天に流れる美しい夜でした。

8/11入山。横尾BC。渡渉ポイント偵察。
8/12にS原Pと雲稜ルートを目指し、暑さのため熱中症の恐れが出て2P目で敗退。
8/13はレスト、A山Pが入山。
8/14東壁ルンゼアタックのA山Pと共に出発。T4尾根取り付きで分かれる。
雲稜ルートアタック。8/12の予習があったおかげで、気持ちにも余裕ができ、楽しんで登攀することができた。

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8/14(水)
2:00起床。屏風は午前中ずっと陽が当たる。5:00にT4に到着を目指す。ガッツリ食べるA山さん、H本さんに東壁ルンゼへの気合を感じる。

3:00出発。未明の冷たい渡渉であるが、A山さん、H本さんと一緒で心強い。M美ちゃんとスクラムを組んでイチニイチニと掛け声をかけて渡渉した。H本さん推奨のネオプレーンは快適のようだ。私は前日に梓川で試しておいたソックスをはいて渡渉。裸足はかなり辛い。

4:50 T4尾根の取り付きに到着。A山さん、H本さんとお互いの健闘を祈り、別れる。準備をしているうちに明るくなって、登攀可能になる。まだ日の出には時間がある。暑くなる前に出来るだけ進んでおくことが、完登のポイント。

T4尾根1P: 5:00 S藤リード Ⅳ級。
取り付きにはまだ誰も来ていなかった。一番乗りである。8/11の予習があるので、サクサク行く。

4尾根2P: T塚リード Ⅴ級。
2P目終了の頃、下から上がってくる7人、3Pが見える。一番に取り付くことができてよかった。

T4尾根3P: 100mくらい、ロープをたたんで登る。

T4尾根4P: S藤リード Ⅲ級。
4Pを終了した頃には陽が上がり、暑くなり始める。木陰で一休みして、いよいよ雲稜に取り付く。

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雲稜1P: 6:43 T塚リード Ⅴ級。
8/11 にM美ちゃんがリードしたピッチだ。今回は交換で行く。
50mは長い。核心はアブミを使うつもりでいたが、すっかり忘れてフリーで乗り越す。しかし手がパンプ。レストしつつピナクルの終了点まで。

2P: S藤リード Ⅴ+級。
8:12 出だしが悪い。城山の「クロスロード10A」にちょっと似ているかな。初めの2手を行けば、後は右上のピナクルに向かって自然に導かれ、安定した扇テラスへ。下を見ると東壁ルンゼを行くA山さんが見える。思わず「A山さ~ん」と声を掛ける。。

3P: T塚リード A1アブミルート。
8:49縦長になっているリングボルトやリングの替わりに付いている風化しシュリンゲにアブミをかけつつ登る。しっかりしたボルトが連打されている三つ峠とはまるで違う。これがアルパイン本番だと思っていると、セカンドのM美ちゃんが「これ取れちゃいました・・・また入れておきます・・」と差し出したのはリング状の細いシュリンゲだった。ハンギングビレイ。

4P: S藤リード Ⅳ+A1。
10:21 出だしはアブミ。ハング下のバンドに上がり右に身をかがめるようにトラヴァースしていくが、高度感があってドキドキ。続いて草付きと岩の易しい登り。ビレイ点(3箇所あった)2つ目で一旦切ったが、3つ目が現れたので、もう一度切る。

5P: T塚リード  Ⅴ+級。
11:48 どんなⅤ+級なのか、ちょっと楽しみにしていった。東壁ルンゼに入るとフリクションがとても効く。連日天気なので岩の状態はとてもよい。N藤さんが行った時は濡れていたそうで、そうなるとかなり怖いピッチになってしまうと思った。ここもハンギングビレイ。

6P: S藤リード Ⅳ級。
12:23 5P目と同じくフリクションが効く、傾斜の緩いルンゼ状スラブ。同ルート下降の場合はこのピッチから下降するのがよい、ということで終了とする。時間もバッチリ!二人で雲稜を登ったね!と喜びの握手。

12:55 終了。懸垂下降開始。
下降するタイムリミットを13:00と決めておいたが、ちょうどよい時間となった。A山さんから教えていただいた懸垂下降ルートの通り、60mロープ4回で降りた。

①6P終了点~3P終了点(60m)
②3P終了点~2P終了点の扇岩(35m)
③扇岩から焼く10m下のテラスに下りる(10m)
④テラスからT4尾根取り付きまで(60m)

16:20  T4尾根取り付きに戻る。
18:00  横尾BC帰着

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「雲稜を登ってから滝谷を登る」これは、私の7年越しの願いでした。それが一気にかなえられ、夢のようです。また、アブミの3P目以外は、フリーを楽しむことができました。
昨年九月に「来年、雲稜目指しますか」とA山さんからメールが届いて「目指します」と返信。それから約一年。昨年11月から今年4月までは城山に通ってフリーの経験を積みながら、心にはいつも「雲稜」がありました。
今回、S藤M美さんという良きパートナーが与えられ、二人で準備を重ねてきたことも、とても良い経験となりました。M美ちゃん本当にありがとうございます!
背後にあって、私たちをいつも支えてくださったA山さん、S原さん、N藤さん、岩組チームの皆さん、本当にありがとうございました。