上高地六百山/蝶ヶ岳スキー 2011/2/5-6

山スキー

○ 2/5
釜トン入り口(中ノ湯売店)5:40-明神8:30-主稜線2235m付近12:40-ドロップポイント2430m付近14:40-白沢滑走-明神17:00-徳沢園18:05
○ 2/6
徳沢園6:15-長塀山9:25-蝶ヶ岳10:25-40-黒沢滑走-梓川河原11:35-徳沢園12:40-13:40-河童橋15:20-釜トン入り口(中ノ湯売店)16:45

○2月5日

松本からなじみのタクシーに頼んで中ノ湯売店まで。大正池下のからまつ橋まで除雪されている。晴れて焼岳や穂高もよく見える。明神にデポして下白沢に入る。しかしそのまま沢を詰めてP1978コルまで出たのが大失敗。以後急な藪こぎスキーで、一時間で100mも登れない。P2258から北に延びる尾根に出たときは12時を回ってしまう。

少し前から雪が降り出し視界も悪くなる。計画では霞沢K2を目指していたが、とても届かない。2350mのコルの上の肩で終了。北面の六百沢の雪は良さそうだ。南面の雪が悪いのは分かりきっている。しかし、今回は白沢を滑るために来たので、誘惑を振り切りドロップ。谷は比較的広いが、クラストの上に新雪が5cmほど乗っており、それなりにスラフが出る。小デブリも多く、快適とは言えないが、それでも2000mの二俣までは楽しめた。

以後は谷が狭く、流水も出て、ルーファイに苦労する。何回もスキーを脱ぐ。最後は堰堤4連発、雪庇を崩してからの垂直の鉄ばしごの下降は恐かった。何をしているのか分からない。徳本峠からの黒沢を合せてからは、林道は工事車両が入っており、除雪されていた。へとへとで明神着。暗くなって徳沢園に到着、小屋番さんに詫びた。板はぼろぼろ。

○2月6日

朝ゆっくり起きる。暖かい部屋と布団のおかげでかなり回復した。長塀尾根は、はじめの300mほどはやや急だが、それとてシール登行の苦にならない。淡々と足を前に動かしていれば進む。雪は締まっていてほとんどもぐらない。

1900mからはスキー向きの尾根が続く。滑っても悪くなさそうだ。長塀山の先は、窪地や二重稜線で地形がわかりにくい。蝶ヶ岳の手前で森林限界を抜け、曇りながらも大展望が開ける。山頂から西の黒沢に滑り込む。上部が雪が飛ばされ、灌木まじりの堅雪斜面だが、すぐ雪が溜まりだし、くるぶしのパウダー。オープンバーンは一瞬で終わり、樹林帯の中の狭い谷となる。雪崩の危険はほとんど感じない。疎林で、谷の両岸は比較的開けていて、滑るのに苦労はしない。

下部で一ヶ所板を脱いで、流水を渡るが、昨日に比べれば楽勝だ。最後は左岸の段丘状を滑って梓川に出る。白く広々した河原をのんびり徳沢園にもどり、以後もゆっくり歩き滑って中ノ湯に戻った。
冬の週末の上高地は混雑しているが、一歩山には入ると人は少ない。
二日間とも、山では人に会わなかった。

ぶなの会

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