谷川岳 マチガ沢東南稜 2014/10/11

アルパイン(夏)

メンバー:K池L、N野、M田

3連休の計画が雨予報で流れた末の山行でしたが、女子3人(つっこみ禁止)、澄んだ青空の下でスラブ沢と岩稜の両方を満喫しました。

10/11(土)
05:05駐車場出発~厳剛新道~07:40 展望台からマチガ沢入渓~08:00CS滝~08:40四ノ沢との二俣~09:15東南稜取り付き到着~09:50東南稜登攀開始~12:45登攀終了(オキノ耳手前にて休憩)~14:00西黒尾根下降開始~16:30ベースプラザ到着

<アプローチ>
ベースプラザとその付近の駐車場は夜間封鎖されており、7:00から使用可能と掲示してある。仕方無いので金曜夜は少々離れた広い駐車場にて幕営。

土曜日4:30起床、05:05出発。HさんN野さんPをマチガ沢出会いで見送る。厳剛新道の展望台では既に2Pがギアを装着し準備中だった。展望台から沢床まではしっかり踏み跡がついている。

<マチガ沢>
どこでも歩けるしフリクションも効く。トポにある大滝、4段ノ滝はよくわからないうちに通り過ぎた。ゴルジュになって最初の滝は左からショルダーで越えようとしたが難しく、右壁を登った。ホールド豊富だが念のため途中の残地ハーケンを使いスリングで確保した。

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その後いくつかの滝を直登か右岸巻きで進む。両岸が開けると四ノ沢との二俣になった。水流のほとんどが四ノ沢からきており、ガスっていると間違えて四ノ沢に進んでしまうのも頷ける。ここまでに3Pを抜いてきた。すぐ前に1Pと単独1名。盛況だ。東南稜取り付きは大きな岩が目印。要の滝は越えず、左岸から直接取り付きに向かった。

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<東南稜>
1番で取り付きに到着したが、のんびり休憩しているうちに他Pに先を越され結構待つことに。

1P(30m/K池リード):凹角~濡れたスラブを越えて右上する。核心部とされるスラブは、どっちかというと側壁との間のグルーヴを進むかんじ。

2P(25m/N野リード):左の凹角と右のクラックにルートがあるようだが、クラックを選択。クラックのでだしはやけに岩が滑る。クラックを抜けた後右よりに進み、テラスで終了。

3P(15m/M田リード):凹凸の大きい岩を左上。先行Pの支点を終了点としたため短め。

4P(50m/ K池リード):正面に1本クラックが走った3mほどの壁があり残置スリングがあるが、皆の意見をききこれはやめ。左の壁を一段上がるとⅡ級ほどの尾根が右 方向に続いているのでこれを上がる。ここから一気に稜線のハイカーの注目の的に。目いっぱいロープを伸ばしピナクルで切った。

5P(50m/N野リード):大岩を越えアップダウンの後潅木帯まで来て終了。あとはオキノ耳まで歩いて行けるが、人の数が尋常じゃないため手前の静かな草のテラスの上でギアを外ししばし休憩。ふとトマの耳の直下辺りに3人の人影を発見。四ノ沢を詰めているのか、斜度がきつくとても稜線まで上がれそうに見えない。気になって皆で見守ったがノーロープで無事稜線まで辿りついた。人間てすごい。

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<下山>
西黒尾根は鎖場でたびたび渋滞。待ち合わせの原さんPがとっくに降りていることを途中で知り、慌てて下山。
(K池)

【K池 感想】
女子のみのため緊張して出発したが、完登し無事帰って来れて良かった。2人ともさすがに頼もしい。東南稜では、のんびり屋の沢ヤ2人はアルパインの岩場で勝ち残る術をN野さんに学んだ。。。

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【M田 感想】
日の出に染まる谷川。毎年、この時季、この山域の風景を見ているが何回見ても朝焼けの紅葉は美しい。沢の遡行から易しい登攀系の稜へ。核心は予想以上に短く、沢シューズで十分だったかもしれない。岩鬼のN野先輩にいろいろ手厳しいアドバイスもらい、混雑時のスピード登攀を学んだ。のんびりお人よしじゃダメなのねーーー
また、来年の秋も女子チームでどっか行けたらいいなあ。岩もっと自信もって登れるように練習!練習!

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【N野 感想】
天気に翻弄された3連休、今年はもう来ないのかなぁと思っていた谷川に来ることができた。前夜から星がばっちり見えて、翌日のお天気に期待。沢を詰めてから、岩にとりつくなんて、なんてお買い得なんでしょう!と思いながら出発。直前の転進だったため、あまり調べる時間はなかったけれど、その分景色が新鮮で楽しい。
岩場ではせっかく持ってきたからとクライミングシューズに履き替えたが、ぬめぬめでむしろ沢靴の方がフリクションばっちりだった。晴天の女子山行き、とっても楽しかったです。せっかちの岩ヤでごめんなさい!

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