幽ノ沢左俣中央ルンゼ(フリー) 2016/8/6

アルパイン(夏)

メンバー:A山L、H本(会員外)

8月6日(土)晴れからガス
3:40ベースプラザ発
4:30一ノ倉出合い発
5:00幽の沢出合い発
7:40左又終了(かかり過ぎでしょうか?)
14:40中央ルンゼ終了
15:40中芝新道合流
18:40旧国道(かかり過ぎ!)
20:15ベースプラザ

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「あれ?ぬれてないなあ」
ベースプラザから一ノ倉にいくショートカットの道で気づいた。
いつもは夜露に濡れているはっぱが濡れていない。昨夜この一帯は豪雨の予報も出ていた。でも濡れていない。期待が膨らむ。

幽の沢出合い。目に見えて水が少ない。前に来たときは、出合いのコンクリートに水が流れていた。それがない。

左又遡行。次々と滝が出てくる。それも気楽に越えられるのが少ない。
ワンポイントヤバイ系ばかりである。すっかり疲れたときに中央ルンゼにつながる涸沢が現れる。ただそこも最初のヘツリがやばい。

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自然に中央ルンゼに入っていく。それにしてもピンがない。
小ハング1ピッチ下からロープを出す。出だしはA山。
小ハングまで50m。

次はH本さん。50m。適当なピンなく、サイドの灌木でビレイ。

その上10mでA山が終了点を見つけるが、もっと先にいきたかったのでA山がロープを伸ばす。これがいけなかった。50mくらいにテラスがみえ、終了点があるだろうと思ったがない。60mいっぱいでも無い。結局、岩角でビレイして、H本さんに上のビレイ点まで移動してもらい、その上5mのハーケン2本のビレイ点に1本打ちたし安心する。

その次はH本さんであるが、ルートがみつけられず、交代。

A山が大ハング下まで。ボルト2本。

H本さん、カンテを回り込んだ支点まで15m。(実はそのあともロープ伸ばしたが、再度交代)

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いよいよ核心である。
垂壁だが適宜ガバのある壁を1mあがり、右にトラバース。カンテを回り込んだところから傾斜の緩いフェースを行くと、だんだん立ってくる。

トポによると、あぶみで右にトラバースの部分だが、そのまままっすぐ上がる。
怖くて吠えた。
途中キャメ1がバチ効きするところがあり、それに勢いづいて、どんどんあがる。そして、また、吠えた。
最後は1mトラバースして凹角右の支点まで。

体感10bである。
岩は谷川とは思えないような硬さ。
ピンがしっかりしていたら、中央稜よりよっぽど面白い。

そこからは傾斜もおち、60m50mでロープをほどく。
しかしなかなか大変。薄いふみ跡を探りながら登り、中央壁のカシラを過ぎ、藪漕ぎしながら中芝新道へ。

草が刈られた中芝新道に出たら、オンサイトの喜びがこみあげてきた。
これこそアルパインフリーの醍醐味である。

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H本さん、バテバテ。でも時間もあるので、ゆっくり慎重に下る。

総じてこのルートは、本来の岩登りを味わえるものでした。
いたずらにピンを追うこともなく(そもそもピンはない)
自分の判断でハーケン打ち、そして回収。カムやナッツも積極的に使う。などなど。

やはりはじめてのところは新鮮です。

次回、中央壁にいきます!

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