奧穂高岳 2011/5/16-18

積雪期登山

当初、奥穂から吊尾根~奥明神沢を下降することで、明神、扇沢、コブ尾根などを俯瞰して偵察しようと企画しましたが、中日に吹雪かれ奧穂高岳のみ往復して帰ってきました。

5/16 (晴れ-曇り)~涸沢C1
夜半から降雪5cmほど

5/17 (雪・強風)
06:20涸沢C1-09:00穂高岳山荘(小屋泊り停滞)

直登ルンゼ出合いあたりから視界なし。自分は生活装備を背負っているため直線で登ることはできず、つづら折りで登る。
しらだしコルでの強風で吊尾根は危険と考えて、テントで20時間も過ごす気になれず小屋泊りとする。
15:00ごろガスの切れ目をついて涸沢西尾根、北西稜の偵察に行くがよく認識できなかった。
本日1名のみ。夕食はとても豪華。

5/18 (雪・曇り・強風-晴れ)
04:30山荘-06:50山頂-07:50山荘-上高地下山

ガスを飛ばす強風だと分かっていても、大ゴーロに抱きついたりして風をしのぐ。5月の奥穂は4回目だが厳しすぎてビックリした。
一昨年、アイゼンをはずしてスキップで下山したのはなんだったのか。
山頂までに雪田は3箇所。しばらく山頂まではいないという。強風で氷化しているうえにスラフが乗って面倒くさい。今シーズン初めてのアイゼンだから氷の上には乗らないほうがいいだろう。ピッケル1本だし。
浮石だらけのおかしなところを巻いてしまったりして山頂まで2時間以上かかった。山頂では直登ルンゼのドロップポイント付近の岩に持参した補助ロープで安全を確保しガスの切れ間からこれからの進路を偵察するも、ヤバそうな雪田1箇所がかすかに見えるだけでよくわからなかった。
よく使われるビバークポイントに腰掛け、風をしのぎ、河童橋で撮った写真を拡大して再検討する。予備日を使い切ってること、山頂までに2時間かかっていること、ひさびさのアルプスの厳しい自然環境を堪能できたことをもって引き返すことにした。
涸沢に着く頃にはドピーカンとなった。

(M中)

 

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